「仕事の悩みを相談したいけど、きっと理解してもらえないだろうな……」
「自分の悩みなんて相談しても、相手に迷惑をかけてしまうに違いない」
こんな風に、仕事のことで思いつめてしまっている社会人の人は多いでしょう。
誰に相談したらいいかわからず悩んでいる場合、 おすすめなのは「身近な人」です。
あなたの仕事ぶりや性格を理解している人であれば、効果的な解決策やフィードバックをくれる可能性が高いからです。
ただ、自分の仕事の悩みの原因や理由を把握しないまま相談しても、うまく内容が伝わらなかったりします。
そこでこの記事では、相談するべき相手の選び方と、相談前にやっておくべきことについて具体的に解説していきます。
この記事を読むことで中身のある相談ができ、仕事の悩みが解決に繋がることで、今の沈んだ気持ちともきっとお別れできるでしょう。
「本当は相談して早く楽になりたい!」と願っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
仕事の悩みは誰に相談すればいい?
繰り返しますが、仕事の悩みを相談するべき相手は「あなたの身近にいる人」です。
あなたの幸せを想ってくれる人であれば、何かしらのアドバイスや、状況が良くなるための方向性を親身になって考えてくれるでしょう。
例えば、会社の上司や家族、付き合いの長い友人などです。
それぞれに相談するメリットや、相談するべき内容を説明していきます。
会社の上司
仕事の進め方や職場での人間関係など、今の業務に密接に関係している内容であれば、信頼できる上司に相談してみましょう。
普段の仕事ぶりを知っている上司であれば、あなたのSOSに対してきっと理解を示してくれるはずです。
また、管理職の経験値が一定程度ある上司であれば、過去に同じような相談を受けている可能性もあります。
このような経験から、有効な助言をもらえる可能性は高いでしょう。
家族や友人などの身近な人
上司に相談しにくい内容や将来的なキャリアプランなど、目の前の仕事との関わりが薄い内容であれば、社外の人に相談することがおすすめです。
家族や友人であれば、あなたと同じ会社で勤める人とは異なった経験を積んでおり、より広い視野で客観的なアドバイスをもらえることでしょう。
サラリーマンをやっていると、どうしても自分の会社の世界が全てと思い込んでしまいがちです。
あなたの性格や考え方の癖を理解しながら、受け止めやすいように外からの視点を与えてくれる存在は貴重といえます。
仕事が辛くて辞めたい…そんなときはどうする?
仕事が辛くて辞めたいときは、まずは悩みの内容を相談してみることが重要です。
なぜなら、仕事を辞めるかどうかにかかわらず、その後のステップに役立つからです。
相談することを通して、今の会社で解決することはできないのか?という疑問に真剣に向き合うことになります。
他の会社や働き方を選択することで解決するのであれば、それも一つの立派な判断です。
この判断がなるべく正しい方向を向いていることを確かめるためにも、客観的な意見をもらうことは重要です。
最終的に会社を辞めるとしても、その後の選択が成功する確率を高めるために、まずは今の仕事の悩みを相談できる人を見つけましょう。
仕事の悩みを相談する前にやるべき3つのこと
仕事の悩みを相談する前の事前準備は重要です。
整理されていない状態で相談をしても、中身がしっかり相手に伝わらず、有効なフィードバックなどをもらえない可能性が高いからです。
ここでは、3つのポイントに絞って、仕事の悩みを相談する前にやるべきことを解説します。
事前に相談する内容をまとめておく
まずは相談する前に、内容をまとめておくことを意識しましょう。
内容がまとまっているだけでも、相手は聞く耳を持ってくれるはずです。
おすすめの方法は、悩みの中身を書き出してみること。
ぼんやりと考えていてもなかなか思考は整理できません。
話を構造化しやすいように、悩んでいるポイントをアウトプットしてみましょう。
事実ベースで話をまとめる
あなたの感情と実際に起こった出来事を、しっかりと切り分けて話すことも大切です。
助言をもらうにあたって、環境を変えるべきなのか、あなたの考え方を振り返るべきなのかを判断するために必要な情報だからです。
もちろん、あなたの抱いている感情を素直に打ち明けることは悪いことではありません。
ただ、まずは事実ベースの情報を相手にしっかり伝えてあげましょう。
相談する相手を見極める
相談する相手として「身近な人」をおすすめしましたが、その中でも誰を選ぶのかは慎重に考えましょう。
間違った相手に相談すると、今の悩みがより大きくなる危険性もあります。
特に気を付けるべきは、人間関係の相談をするとき。
口の堅い人に相談をしないと、悩みの元となっている人に話が筒抜けになる可能性があります。
状況を悪化させないためにも、相談内容と相手の組み合わせを見極めていきましょう。
多くの人が直面するよくある仕事の悩み
ここからは、多くの人が仕事の中で抱えがちな悩みについて、7つ紹介していきます。
自分の仕事の悩みを言語化するためには、周りの人がどのようなことで悩んでいるのかを知ることも参考になります。
「あーこれこれ!」と共感できた内容があれば、その内容を自分の状況に合わせて、説明できるようにしていきましょう。
職場の人間関係が悪い
多くの社会人が、職場の人間関係には悩まされているでしょう。
- 厳しすぎる上司
- わがままな後輩
- 理由もなくいじめてくるお局さん
などなど、ドラマの中の出来事だと思っていたことが、実際に会社の中で起こっていたりしますよね。
ただ、他人の性格を変えることは難しいです。
部署の異動をお願いしたり、権限のある人に注意してもらったりするなど、外部への働きかけが重要です。
周りの人よりも給料が低い
社会人になるとどうしても気になるのが、友人との給与面での背比べです。
「大学の同期のアイツはもう俺の倍稼いでるよ……」
などと、周りと自分を比べて落ち込んでしまう人もいるでしょう。
お金だけが社会人の全てではないですが、より良い給料をもらえるに越したことはありません。
今の会社で限界を感じるのであれば、転職によるキャリアアップなども視野に入れるべきです。
仕事にやりがいを感じられない
「自分の仕事は誰かを幸せにしているんだろうか?」
真面目で優しい性格の人ほど、仕事に社会的な意義を求めるものです。
ただ実際のビジネスは、入社前に想像していたよりも地道で泥臭いことが多いですよね。
どうしてもその事実と向き合うのが精神的に難しければ、業界や職種を変えてみるなども一つの手でしょう。
ただ、その先でまた同じような状況に陥らないためにも、事前の調査は念入りにすると良いです。
労働環境がライフスタイルを乱している
- 労働時間が過労死ラインを超えている
- 出張が多くて家族と会える時間が少ない
- 趣味の時間も取れず会社と家の往復でつまらない
など、過酷な労働環境が私生活を圧迫しているケースもあります。
生活のために労働は必要ですが、理想のライフスタイルと大きく異なる状況が続くと、生きる意義を見失うことにも繋がりかねません。
特にライフステージが変化したときに感じやすい悩みといえるでしょう。
思うような成果が出せず自分に自信が無い
自分が想定していたパフォーマンスとのギャップに苦しむ人も多いです。
入社前はやる気に満ち溢れていた人でも、成果が出ないのであればいずれは自己肯定感が下がり、気持ちが落ちてしまうでしょう。
自信とやる気は、密接に繋がっています。
自分の能力が発揮できる場所を見つけたり、成長できる環境を作るために動いたりすることは重要です。
パワハラ・セクハラを受けている
なかなか人に相談しづらい悩みの一つが、パワハラやセクハラでしょう。
相手からの仕返しが怖かったり、ハラスメントを受けていることを客観的に証明することが難しかったりするからです。
このような場合、身近な人に相談することに加えて、しっかりと外部機関の力も借りることが必要です。
社内に設置されているホットラインや、公的な相談窓口なども活用することを検討してみてください。
心身の調子が優れない
言語化が難しい悩みとして、心身の調子の悪さも挙げられます。
「なんとなく調子が悪いけど、こんなことで悩んでいる自分は甘いんじゃないか」
などと、ストイックに向き合ってしまいがちな人も多いです。
たしかにあなたの能力などにも原因はあるかもしれませんが、それは解決すべき悩みではないという理由にはなりません。
しっかりと今の状況と向き合って、手遅れにならないように対処をするべきでしょう。
なかなか悩みを相談できない人の特徴
ここからは、なかなか人に悩みを相談できない人の特徴についても紹介していきます。
この記事を読んでいる人の多くも、相談の仕方が分からずに困っていることでしょう。
次のような特徴に当てはまっていないかどうか、チェックしてみてください。
相手に迷惑がかかるのではないかと気にしてしまう
仕事の悩みが苦手な人の特徴として、相手に迷惑がかかってしまうことを気にしてしまうパターンは多いです。
「時間を取ってもらうことが申し訳ないし、相談することで相手を困らせてしまうかもしれない」
などが気がかりになってしまうケースですね。
このような場合、逆の立場に立って考えてみましょう。
身近な友人が困ってあなたに相談を持ちかけたとして、迷惑に感じますか?
その悩みを解決できるかどうかは別として、何かしら役に立てることがないか考えるはず。
同じようなことが、あなたから悩みを投げかけたとしても起こる確率は高いです。
相手が迷惑に感じる可能性はあまり考え過ぎずに、まずは相談を持ちかけてみましょう。
全て自分で解決したいと思ってしまう
「結局悩みを解決するのは自分の考え方や行動次第なのだから、相談しても意味ないよ」
このように考えてしまう人は、要注意です。
世の中の仕事の大半は人との関わりの中で成立し、一人の人間の中だけで完結するものは珍しいです。
つまり、仕事が自己完結しない限り、そこから生じる悩みも自分だけで解決できる範囲は狭いということです。
新しい可能性や考え方に出会えるチャンスを失っている側面もあるので、やはり仕事の悩みは誰かに相談するべきでしょう。
悩みを溜め込まない方が良い理由
最後に、仕事の悩みを相談せずに溜め込んでしまうリスクについても触れておきます。
その理由としては、2点あります。
なかなか第一歩が踏み出せない人は、相談しないデメリットを理解して、自分の気持ちに変化をもたらすきっかけにしてみてください。
うつ病である可能性があるから
このリスクが最もわかりやすいでしょう。
うつ病は立派な病気であり、あなたの体が治療や休息を必要としているサインでもあります。
このサインを長期間見逃してしまうと、どのような結末が訪れるのかは想像に難くないですよね。
相談してみることで初めて、自分が病気である可能性を指摘してもらえます。
自分では気づけない些細な変化も、元々のあなたを知っている人であれば気づけるかもしれません。
取り返しがつかなくなる前に、今置かれている状況を誰かに相談してみましょう。
職場環境で改善できることがあるかもしれないから
職場環境によって改善できる可能性を潰してしまうのも、相談しないことの大きなリスクです。
誰にも相談しないまま会社を退職してしまうと、はっきり言って辞め損です。
会社という組織が多様な個性を持った人の集まりであることを考えると、悩みの原因があなた個人のみにある可能性は低いとは思いませんか?
雇用している会社側も代わりの人材を新しく採用しなければならず、お互いにとってデメリットとなる可能性もあります。
配置転換や働き方の変更など、同じ組織の中でもできることは様々あるので、諦めずに相談をしてみましょう。
まとめ
- 仕事が辛くて辞めたいとき、まずは誰かに相談してみると良い
- 信頼できる「身近な人」に相談することがおすすめ
- 相談する前に、内容を事実ベースでまとめておこう
- 悩みを溜め込んでしまう危険性も理解しておこう
- 話すことで改善できる悩みもあるから、諦めずに相談してみよう
仕事に関する悩みは。その内容に関わらず誰かに相談してみるべきです。
相談する相手は、目の前の仕事との関わり度合いに応じて、会社の上司や家族、付き合いの長い友人などから選ぶと良いでしょう。
近しい関係性の人であれば、あなたの悩みを理解した上で、親身になって助言や励ましの言葉をかけてくれるはずです。
また、相談する前には、感情と客観的な事実を分けてまとめておくことがおすすめ。
あなたが置かれている状況をしっかりと把握した上で、相手から適切なアドバイスがもらえる確率が高まります。
また、なかなか最初の一歩が踏み出せない人は、相談しない危険性についても思考を巡らせてみてください。
うつ病の可能性に気づけたり、相談していれば解決できていたかもしれないという機会損失を回避できたりします。
より良い道を選択できるように、あなたもぜひ相談してみてください。
きっと相談後は、すっきりした気持ちで相談して良かったと思えているでしょう。
よくある質問
仕事の悩みを相談したいときによくある質問や気になる項目についてまとめました。「こんな事も気になる!」という質問がある方はぜひこちらから探してみてください。
上司に相談を切り出す方法は?
上司に相談を切り出す方法は、話をする時間を作ってもらうことが重要です。詳しくはこちらをご覧ください。
上司に相談するときの内容は?
上司に相談するときの内容は、以下のものが挙げられます。
内容をまとめたもの、事実に基づいたものなど。具体的にはこちらをご覧ください。
職場の不満は上司に相談してもいい?
職場の不満は上司に相談しても問題ありません。普段からコミュニケーションが取れているのであれば具体的な対応に繋がる可能性があります。詳しくはこちらをご覧ください。
ビジネスでの相談の仕方は?
ビジネスでの相談の仕方は、憶測ではなく事実ベースでまとめた内容について話すと良いでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。