フリーターや学生でも退職代行は問題なく使えます。
退職代行は正社員やアルバイトといった雇用形態に関わらず利用することが可能です。
ただし、未成年の場合は親の承諾が必要など注意点もありますので、ぜひ、最後まで読んで参考にしていただければと思います。
退職代行を使ってアルバイトを辞めるメリット
仕事を辞めたい、と思っていても、なかなか言い出すのは難しいですよね。
そんな時に利用したいのが退職代行です。
退職代行は依頼人に代わって退職の意志を伝えてくれるサービスで、おもに以下のメリットがあげられます。
- 有給を使える可能性がある
- すぐに辞められる
- 直接退職を伝えずに済む
- 正社員に比べて退職代行の料金が安い
- バイトを辞める前後の手続きがスムーズ
有給を使える可能性がある
退職代行業者が有給消化の意志を伝え、勤務先の会社の了承を得ることができれば有給の消化は可能です。
退職代行には民間運営のものと、弁護士や労働組合運営のものがあります。
退職代行業者の運営者が、弁護士や労働組合の場合は有休消化の意志伝達のみでなく、交渉することも可能です。
すぐに辞められる
有期雇用でない場合、「退職の意志を伝えてから2週間以上」経てば退職することが可能です。(民法627条)
この際、2週間以上の有給休暇がある場合は、意志を伝えて、そのまま有休消化をすることも可能です。
有期雇用の場合、雇用期間中に退職することはできませんが、やむを得ない事由があり、雇用主と労働者間で相談の上、合意に至れば退職することが可能です。(民法628条)
直接退職を伝えずに済む
職場環境がよくても悪くても、退職の意志を伝えるのは難しいものです。
仮に退職の意志は受け入れられても、「引き継ぎの要求」をされたり「次の人が入るまで」などと引き止められることもあります。
本人としては、すぐに辞めたくても依頼されると断るのも気が引けてしまうかもしれません。
退職代行を使えば、そんな煩わしさからも解放されます。
正社員に比べて退職代行の料金が安い
一般的にですが、正社員よりも、アルバイト、パートの方が退職代行の料金は安価に済む場合が多いです。
バイトを辞める前後の手続きがスムーズ
代行業者への依頼さえ済んでしまえば、退職の意志は代行業者が伝えてくれますし、離職票などの必要書類も代行業者経由で会社へ要求することが可能です。
アルバイトが退職代行を利用したときの目安料金
- 一般企業:1-5万円程度
- 労働組合:2-3万円程度
- 法律事務所:5-10万円程度
注意!未成年の利用は親の承諾が必要です!
未成年者が退職代行を利用する場合、退職代行は「金銭の発生する委託業務」なので親権者か法定代理人の同意が必須ですので、ご注意ください。
退職代行の流れと期間を確認!!
まずは、退職代行業者を探しましょう。
費用やサービス内容を比較検討した上で、メール、LINE、電話等で連絡をします。
退職までの期間に関してですが、短い場合は即日退職も可能ですので、詳細は依頼する退職代行業者へ確認しましょう。
相談する
事前に、対応してもらいたい内容を準備しておくとスムーズです。
例えば、退職の意志だけを伝えてもらいたいのか、有休消化や未払い賃金の支払い交渉なども頼みたいのか、などです。
依頼する内容によっては、対応可能かどうかも確認しましょう。
交渉関係は、一般企業が運営する代行業者ではできませんので、弁護士や労働組合が運営する代行業者に依頼しましょう。
契約・支払いをする
サービス内容や、対応に問題がなければ契約、支払いをします。
支払いに関しては、後払いに対応している代行業者もありますので、検討段階で確認しておくとよいでしょう。
打ち合わせをする
希望する退職日や、未払い賃金請求など依頼したいことについて詳細を相談します。
直接事務所に出向かなくても、電話やメールで対応可能な会社もあります。
退職代行をしてもらう
詳細を打ち合わせ、問題がないようでしたら、勤務先へ退職の意志の通達、依頼内容によっては交渉をしてもらいます。
アルバイトが退職代行を使うよくある理由
退職代行を利用したい理由については、人によって様々あるかと思いますが、おもに以下のような理由が挙げられるかと思います。
- 言い出しにくい
- 強引な引き止めに遭っている
- 上司と話したくない
言い出しにくい
関係性のいい職場であっても、退職の意志は言い出しにくいものです。
関係性が悪い場合は尚更です。
強引な引き止めに遭っている
会社にも都合がありますので、引き留められることもあるかと思います。
人数が少ないから、引き継ぎが済んでから、次の人が入ってから、などがあります。
上司と話したくない
これも、関係性がよくても言い出しにくいですし、関係性が悪ければ更に言い出しにくいですよね。
上司側としても、スタッフの退職によって会社から管理能力を問われるような場合もあると思いますし、人手不足な環境だと他のスタッフの流出に繋がるかもしれませんので、引き留められる可能性もあります。
アルバイトが退職代行で失敗しない方法
アルバイトの場合、契約期間を定めているケースがありますので、もし、契約期間内である場合、一方的な退職はできません。
一般企業の退職代行会社の場合、退職の意志などの「通達」は可能ですが、「交渉」はできません。
従って、契約期間内での退職を希望する場合は、弁護士、労働組合の運営する代行業者への依頼が必要となりますので注意してください。
また、代行業者を選ぶ際に費用だけで選ぶと、退職がスムーズにできなかったり、連絡が取れなくなったりなど、トラブルになるケースもあるようですので、費用だけでなく、しっかりと実績も確認しましょう。
制服などは洗濯して返しておく
制服や備品など、勤務先から貸与されているものは退職までに洗濯、返却の準備をしておきましょう。
返却は郵送でも問題ありませんので、その旨を代行業者に伝えてもらいましょう。
また、勤務先の寮に住んでいる場合は、退職日が退去日となる場合が多いですので、併せて引っ越し先などの準備もしておきましょう。
バイトでも業者選びは慎重に
退職をするにあたって、退職の言いを伝える事だけで済むのであれば一般企業が運営する退職代行業者でも問題はありませんが、
勤務先と揉めそうな場合は交渉のできる弁護士への依頼が望ましいです。
人員不足による退職日の延期を申し入れられることもあるかと思いますし、未払い賃金の請求が可能な場合もあるかもしれません。
そういった交渉に関しては一般企業が運営している代行業者では対応できませんので、ご自身の希望をよく考えてから業者選びをすることをおすすめします。
アルバイトがバックレるのがダメな理由
無断で退職してしまうと、以下のリスクが考えられます。
- 損害賠償請求される場合がある
- 給与が支給されない
- 退職に必要な書類がもらえない
損害賠償請求される場合がある
引き継ぎをせずに一方的に退職して勤務先の業務が滞り損害を与えると、損害賠償請求をされる場合があります。
また、機密情報を持ち出したり、備品の損失、破損をしていたなど実害を被らせていると、損害賠償請求をされる場合があります。
給与が支給されない
法律上は、無断欠勤後に退職したとしても、働いた分の給料はもらうことはできます。未払い分に対して請求することも可能です。
しかし、勤務先の就業規則に無断欠勤や無断退職に対する罰則がある場合は、それに従わなければならない可能性があります。
また、企業によって給料の支払い方法は異なりますが、法令では現金での手渡しが原則となっており、雇用する側とされる側で同意があれば銀行振り込みも可能となっています。
もし、同意をせずに退職してしまった場合、会社は手渡しでしか支払うことができず、
その場合は会社まで受け取りに行かなくてはなりません。
退職に必要な書類がもらえない
通常、退職後には雇用保険資格喪失証や源泉徴収票、退職者の希望があれば離職票が発行されますが、なんらかの理由で発行が遅れていたり、届かない場合があります。
その時には会社に発行の催促をしなければなりません。
まとめ
退職代行は、
- フリーターや学生でも利用可能
- 即日退職も可能な場合がある
- 有給休暇の消化や、未払い賃金の請求をすることができる
- 直接勤務先へ退職の意志を伝える必要がなくなる
ただし、退職代行を利用する際には、以下の点に注意をしましょう。
依頼する内容により対応可能な業者が異なりますので、まずは自分の希望を明確にしましょう。
例)退職の意志の通達のみなのか、有給消化や未払い賃金請求などの交渉も依頼したいのか、など。
費用だけで決めない
安さだけで決めて、退職に失敗しては意味がありません。
しっかりと実績や口コミ、無料相談時の対応などを確認した上で決めましょう。
退職の意志を示さず、一方的に無断退職をすると損害賠償に発展してしまうリスクがあります。
退職の際には、退職代行利用の有無にかかわらず、必ず会社に退職の意志を伝えましょう。
よくある質問
アルバイトやパートが退職代行を使う際によくある質問や気になる項目についてまとめました。「こんな事も気になる!」という質問がある方はぜひこちらから探してみてください。
バイトでも使える安い退職代行はどれ?
バイトでも使える安い退職代行は以下のサービスが挙げられます。
退職代行SARABA、わたしNEXT、男の退職代行。詳しくはこちらをご覧ください。
バイトが退職代行を使うときの値段は?
バイトが退職代行を使う時には、20,000円〜30,000円程度が相場になります。無料相談から始められるので確認してから決めても大丈夫です。詳しくはこちらをご覧ください。
大学生がバイトを退職代行でやめられる?
大学生でもバイトを退職代行で辞めることは可能です。しかし、未成年の場合は親の承認が必要になります。詳しくはこちらをご覧ください。
退職代行を使う人がクズと言われる理由
退職代行を使う人がクズと言われる理由は以下のものがあります。
無断で休む、仕事をバックレることで信用をなくしている。詳しくはこちらをご覧ください。