上司と部下の関係は、職場での働きやすさを決定する重要な要素です。しかし、部下が嫌いな上司に苦しむこともあります。
今回の記事では、上司が嫌いな部下にとる態度と、部下が取るべき対策について詳しく紹介します。上司が嫌いな部下にとる態度を理解し、具体的な対策につなげてください。
上司が嫌いな部下に「だけ」取る態度7選
部下は上司の行動1つで、職場における立場が大きく揺さぶられがちです。
上司が嫌いな部下にだけとる態度で、代表的なものを紹介していきます。
自分の声だけ聞こえていない
他の同僚や部下には聞き耳をたてて、適切なアドバイスをしてくれる上司のはずが、自分の声だけ聞こえていないような振る舞いが見られる。仕事では意思の疎通が大事なことが多く、支障も出るためかなり不安要素になります。
自分といるときだけ無表情
和気あいあいとした笑顔が耐えない職場なのに、自分といるときだけ上司が無表情になり相手をしてくれません。他の人とのギャップが大きければ大きいほど辛いです。
明らかに睨んでいる
仕事をしている時に、上司と目があうことは珍しくありません。しかし、どう考えても睨まれているとしたらどうでしょう?悪意を向けられていることは明らかなので、心穏やかでいられません。
顔を背ける
上司に業務報告をしたり、何らかの相談を必要とする時もあります。しかし、近づこうとした途端に顔を背けられたり、避けられるとしたら問題です。仕事が進まないので、苦労することが増えます。
自分の意見だけ全否定する
会議や何らかの打ち合わせで、話し合うこともあります。しかし、意見を言っているのに聞いてもらえずスルーされる、次の話題に移られてしまうとしたら嫌われている可能性が高いです。
怒鳴られることが多い
自分自身の見栄や体裁のために、嫌いな部下を怒鳴る上司がいるのも事実です。部下の正論に対して、プライドを傷つけられたと考えているのかもしれません。
個室でずっとダメ出しされる
嫌いな部下に対して露骨な行動をすることで、自身のイメージを壊したくない上司もいます。その場合には保身のために人目がない個室へ部下を呼び出し、ダメ出しをするケースも顕著です。
嫌われる可能性が高い部下の特徴6例
ここまでは上司が嫌いな部下にとる態度について学んできました。しかし、もしかしたら嫌われる行動をしたのかも?と可能性を考える必要もあります。
そこで嫌われる可能性が高い部下の特徴についても紹介します。
態度やマナーに問題がある
上司によっては、部下が取るべき態度やマナーにこだわりが強い人がいます。そのこだわりから外れた行動をとっている可能性が高いです。具体的には、ラフな言葉遣いや上司に対して反抗ととられる意見をすることが挙げられます。
マイペースで仕事が遅い
部下のせいで仕事が遅くミスが多い場合があります。上司は、その部下が性格的な問題があっても、きちんと仕事をしてくれるなら嫌われることはないでしょう。しかし、仕事が遅くミスも多いと、嫌われてしまいます。
人のせいにして同じミスを繰り返す
何度も上司が注意しているのに同じミスをする部下も困りものです。反省があればいいのですが、他の人のせいにしているとしたら、相手にしたくないと嫌われる可能性が高いです。
上司より人気がある
上司からの評価が高いと、人望があるというケースがありますが、心の狭い上司だと、仕事が上手くできて人望もある部下を妬むこともあります。
スタンドプレーと思われがち
たとえ効率が悪いとしても、上司への報告を怠り仕事をする場合もよくありません。自己中心的な部下と評価されてしまい、印象をさげてしまっていることが可能性としてあります。
単純に相性が悪い
相性が悪いというケースでは、どちらが悪いというわけではありません。例えば、「せっかちなタイプ」と「おっとりしたタイプ」の組み合わせです。性格の違いなので、どちらかを変えるということはできません。お互いに合わせることは難しいのですが、極力は部下が適切な対応をとる必要があります。
【対応策の流れ】上司との関係がうまくいかない時にすること
好きな仕事についているはずなのに、上司との関係で苦労しているのであれば行動を考えてみましょう。
以下に、上司との関係がうまくいかないときにするステップを説明します。
ステップ①まずは原因を考える
最初に、なぜ嫌われたのかを考えることが重要です。改善案を具体的に把握するために、嫌われた可能性のある原因を含めて書き出してみましょう。
ステップ②誤解を招かない説明を工夫する
上司が何か勘違いをしていないかを確認してみましょう。もし誤解がある可能性がある場合は、自分の考えをきちんと説明することが大切です。誤解がある場合は、アポをとって話し合うことをおすすめします。
ステップ③ストレートに聞いてみる
上司が何か勘違いをしていないか、誤解がないか確認するのもいいでしょう。本音で話し合ってみることで、意外といい人だったなんていうこともよくあります。
ステップ④同僚に相談してみる
問題解決のために、周囲を味方につけることができます。上司や仲の良い同僚を得て、彼らが掛け合ってくれるかもしれません。会社の問題に関しても、世話好きな同僚を味方につけることは、うまく対処する方法の1つです。
ステップ⑤仕事だけの関係と割り切る
仕事の関係であるということを念頭に置いて、上司との仲をある程度諦めるのも一つの解決策です。仕事は好きだけど不満がないし、退職するほどでもないので、馴れ合いに会社へ来ているわけではありません。
ステップ⑥それでも無理なら退職を考える
職場で嫌われて仕事ができない、人間関係がうまくいかず苦しいという場合、退職を検討するのも一つの選択肢です。多くの場合、人間関係を修復することは不可能なので、退職を検討してみるのも良いでしょう。
【評価に響く】上司に嫌われている部下のデメリット
上司に嫌われている状況を、ただ我慢するという方法だとデメリットが多いです。
将来的なことに影響するので、リスクを明確に把握することが必要になります。
自分だけフィードバックがもらえない
仕事をしても、上司からのフィードバックが自分だけないとすると、それは今後の可能性を妨げることになります。
上司からのフィードバックがあれば、仕事にやりがいを持つことができ、これからの進歩に役立つからです。
周りも関わらないようになる
上司に嫌われているということは、周りからみても容易に分かります。嫌われている相手と行動をともにしていると、自分にも影響があるかもと不安に感じる人も出てくるでしょう。最近、距離を置かれることが増えたとしたら危険な状態かもしれません。
出世できなくなる可能性が大きい
上司は定期的に部下の評価を、人事などに提出することが必要です。嫌っている部下の評価を高くすることは考えにくいので、今後の出世が期待できないと考えたほうが良いかもしれません。
【最終手段】上司のことは諦めて退職代行を利用する
ここまで上司がとりがちな行動や態度、具体的な対処法について解説してきました。しかし、行動自体が難しく、また行動しても状況改善が見込めないと慣れば職場を離れた方がメリットになる可能性が高いです。
一刻もはやく安心できる仕事をお望みであれば、退職代行をおすすめします。
退職代行とは
退職代行サービスは、職場から退職を希望する人に代わり退職手続きを行う仕事です。退職に必要な書類を確認し、必要な手続きを行うためのサポートをします。
また、退職時の権利に対して職場に確認や交渉、転職を希望する場合のサポートなど、幅広い対応をする退職代行が増えています。
嫌われる上司には退職を言い出しづらい
退職代行をおすすめする理由として、辞めたいと考えるまでになった原因の嫌な上司に辞めると言い出しづらいことが挙げられます。
部下の退職は、上司の責任問題になることも多いため、強引な引き留めにあう可能性も高いです。退職代行サービスを利用することで、自分で退職時の交渉や手続きを行う必要がなくなり、時間と労力を節約することができます。
転職サービスもあるので次の職場探しに困らない
退職代行をおすすめする理由として、上司との連絡を取る必要がないだけでなく、転職サポートもしてくれる退職代行サービスがあります。
これにより、次の職場探しに苦労するリスクを減らすことができます。また、退職代行サービスを利用することで、退職手続きを迅速かつスムーズに行うことができ、時間の節約にもなります。
時間を有効活用して、次のステージに向けて準備をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 上司が嫌いな部下にとる態度は複数ある
- 原因を分析して、まずは行動を変えてみる
- 改善しない場合は、仕事の評価や出世に響くリスクがある
- いまの職場を離れ、ストレスのない職場を探してみては?
上司と部下の関係を良好に保つには、好ましくない行動の原因を理解し、それに対して適切な行動をとることが重要です。
人間関係を改善するための戦略を実施することで、良好な職場環境を作り、より良いコミュニケーションを促進することができます。
それでも解決できない場合には、退職代行を利用して次の職場へ進む準備をしたほうが良いでしょう。